
弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所は、SNS型投資詐欺の被害に遭われた方の救済を使命として、詐欺被害の撲滅に取り組んでおります。

弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所は、SNS型投資詐欺の被害に遭われた方の救済を使命として、詐欺被害の撲滅に取り組んでおります。
「株式会社MIXIから副業やPR案件の依頼が来たが、報酬を受け取るために先にお金を求められて不安」——このような検索でたどり着く方が増えています。実在する大手IT企業「株式会社MIXI」の名称や会社情報を無断で使った偽サイト(mixicojp.work)が確認されており、株式会社MIXI自身も公式サイトで名指しの注意喚起を行っています。
結論として、当該の偽サイトを通じて金銭の支払いや報酬受け取りを案内する行為には、詐欺のおそれが強いと考えられます。ここで大切なのは、実在の株式会社MIXIは正規の上場企業であり、この偽サイトとは一切関係がないという点です。
本記事では株式会社MIXIを装う偽サイトの手口・当事務所による独自調査・そして被害に遭った場合の返金の見通しを整理します。

- 偽サイト「mixicojp.work」は、株式会社MIXI公式が2026年6月11日に名指しで注意喚起しています。
- 副業・PR案件の報酬受け取りを口実に、口座番号の誤入力や「口座凍結」を持ち出し、凍結額と同額の送金を求める流れが報告されています。
- 被害は銀行振込によるものが中心で、送金先の口座を手がかりに返金を目指せる可能性があります(ただし結果が必ず保証されるわけではありません)。
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株式会社MIXIとは(実在する正規の企業について)
株式会社MIXI(英文名 MIXI, Inc.)は、東京都渋谷区に本社を置く東京証券取引所プライム市場の上場企業です。代表取締役社長は木村弘毅氏、証券コードは2121で、1999年に創業した情報・通信業の会社です。SNS「mixi」やスマートフォンゲーム「モンスターストライク」で広く知られています。
事業は幅広く、モンスターストライクなどのデジタルエンターテインメント・家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」といったライフスタイル領域・プロサッカークラブ「FC東京」やプロバスケットボールクラブなどのスポーツ領域まで展開しています。正規の公式サイトは https://mixi.co.jp/ です。
ここで説明した株式会社MIXIは実在する正規の企業であり、本記事で取り上げる偽サイトとは別個の存在です。偽サイトは同社の名称や情報を無断で使っているにすぎず、株式会社MIXIおよび同社グループは本件とは無関係とされています。同社自身も被害を受けている側にあたるため、この点を最初に明確にしておきます。

株式会社MIXIを装う偽サイト(mixicojp.work)で詐欺が疑われる理由
株式会社MIXIは公式サイトのお知らせで、同社を装う不審なウェブサイトとして「mixicojp.work」を名指しで挙げています。当該サイトでは会社概要や役員写真等が無断で掲載されているものの、同社および同社グループとは一切関係がないという説明です。あわせて、当該サイトへのアクセスや個人情報の入力、金銭の支払いなどを行わないよう呼びかけています。
この注意喚起からわかるとおり、少なくとも今回確認されている偽サイトを通じて、株式会社MIXIが報酬の受け取りや金銭の支払いを案内することはありません。実在企業の名称や役員情報が載っていても、正規のサイトとは限らない点に注意が必要です。
正規サイトと偽サイトのURLは別物
見分けるうえで最も重要なのがURLです。株式会社MIXIの正規ドメインは mixi.co.jp であるのに対し、注意喚起されている偽サイトは mixicojp.work という別のドメインです。文字列に「mixi」「co」「jp」を含めることで正規サイトらしく見せていますが、両者はまったく別のドメインになります。副業やPR案件の連絡で案内されたURLが正規ドメインと一致するかどうかを、まず確認してください。
報告されている手口の特徴
報告されている流れは、次のように進むとされています。金銭を出させる名目が段階的に切り替わっていく点が特徴です。
- SNSで副業や商品PRの案件を持ちかけ、LINEなど別の連絡手段へ誘導する。
- 報酬を受け取る手続きと称して、株式会社MIXIを装う偽サイトへ登録させる。
- 登録した口座番号に誤りがあるなどとして、審査料や手数料の名目で送金を求める。
- 「口座が凍結された」「凍結と同額を送れば全額返金し解除する」などと説明し、追加の送金を繰り返し求める。
正規の企業が、口座情報の修正や凍結解除だけを理由に高額な送金を求めることは通常考えにくいものです。報酬を受け取るはずが逆に支払いを求められた時点で、いったん立ち止まって確認することが被害を防ぐうえで大切になります。
なお、実在する企業を装う手口は投資の分野でも確認されており、当事務所では ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)をかたる投資詐欺の手口と対処法 についても解説しています。
株式会社MIXIを装う偽サイトの独自調査
当事務所では、偽サイト「mixicojp.work」のドメイン登録情報(Whois)と現在の状況を確認しました。ここから読み取れる点を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ドメイン登録日 | 2026年5月20日 |
| 更新日 | 2026年6月19日 |
| 運用期間 | 登録から約2か月(2026年7月20日時点) |
| レジストラ | Spaceship, Inc. |
| 登録者情報 | プライバシー保護サービスにより非公開(登録国はアイスランド表記) |
| ネームサーバー | Cloudflare |
| ドメインの状態 | クライアントホールド(登録抹消保留の状態) |
まず、登録者情報がプライバシー保護サービスによって非公開とされており、運営会社名・所在地・代表者・連絡先といった基本情報を確認できません。利用者が口座情報を登録し、送金まで求められるサイトとしては、運営の実態が不透明といえます。
次に、ドメインが2026年5月20日に取得されたばかりである点も見逃せません。株式会社MIXIの公式注意喚起は2026年6月11日に出されており、その直後にあたる6月19日にドメイン情報が更新されています。そして2026年7月20日時点では、当該サイトのドメインは「クライアントホールド」の状態にあり、実際にアクセスしても表示されない状況が確認できました。短期間で開設され、注意喚起を経て停止に至るという経緯は、実態の把握を難しくする詐欺サイトに共通して見られるものです。

これらから当事務所として重視するのは、次の一点です。偽サイトの登録者は完全に匿名化され、サイト自体もすでに停止しているため、サイトの表示からは運営者を特定できません。したがって被害回復の場面ではサイトの運営者よりも、実際に送金した先の銀行口座を手がかりにできるかどうかが、返金の可能性を大きく左右します。この点は後述する弁護士会照会などの手続きと深く関わります。
被害に気づいたときに残しておきたい証拠
前述のとおり偽サイトはすでに停止しているため、今からサイトの画面を保存することはできません。だからこそ、手元にすでにある記録を確実に残しておくことが重要になります。次のようなものが手がかりになります。
- 勧誘を受けたSNSのアカウント名・DMやLINEのやり取りの画面。
- 提示された業務委託契約書や案件の説明資料。
- 振込を指示された口座の名義・銀行名・口座番号。
- 振込明細・送金履歴など、支払いの事実がわかる記録。
これらは、送金先の特定や返金請求の検討において基礎となる資料です。相手とのやり取りが残っているうちに、スクリーンショットなどで保存しておいてください。
同じような手口で送金してしまった場合も、まずは 公式LINEから状況をお知らせください。手元の記録をもとに、取り得る対応を一緒に整理いたします。
株式会社MIXIを装う偽サイトの詐欺で返金は目指せるか
本件のように銀行振込で送金してしまった場合、送金先の口座を手がかりに被害回復を目指せる可能性があります。弁護士は「弁護士会照会」という制度を用いて、金融機関に対し振込先口座の名義人などを照会できるためです。氏名や住所がわからない相手であっても、これによって返金を求める対象を絞り込めるケースがあります。
また振込先口座について、いわゆる 振り込め詐欺救済法 に基づく口座凍結や、残っている資金の被害回復分配金としての返還を検討できる場合もあります。詐欺の被害では時間の経過とともに資金が引き出されてしまうことが多いため、気づいた段階でできるだけ早く動くことが、返金の可能性を高めるうえで大切です。
一方で、相手が資金をすでに移動させていた場合など、被害回復が難しいケースがあることも事実です。ここで説明した手続きは、被害回復が必ず保証されるものではありません。個別の状況によって取り得る手段や見通しは変わるため、まずは手元の資料をもとに個別にご確認いただくことをおすすめします。
返金をうたう業者・回収詐欺へのご注意(二次被害)
詐欺被害のあとには、「必ずお金を取り戻せる」「回収を代行する」などとうたって近づき、費用だけを取っていく二次被害にも注意が必要です。被害回復を依頼する際は、費用や方針について、担当する弁護士本人に直接確認してください。所属弁護士会や登録番号を確認できるかどうかも、判断の手がかりになります。
弁護士かどうかは、日本弁護士連合会の弁護士検索 で確認できます。うまい言葉で不安をあおる相手には、その場で契約せず、いったん落ち着いて確かめることが大切です。
株式会社MIXIを装う偽サイトに関するよくあるご質問
- 偽サイトに載っていた会社概要や役員の写真は本物ですか。
-
株式会社MIXIの公式注意喚起によると、これらは同社の情報が無断で掲載されたものであり、当該サイトは同社および同社グループとは一切関係がないとされています。実在企業の情報が載っていても、正規のサイトである証拠にはなりません。
- 本物の株式会社MIXIが、副業やPR案件の報酬をこのような形で案内することはありますか。
-
公式の注意喚起のとおり、今回確認されている偽サイトを通じて株式会社MIXIが報酬受け取りや金銭の支払いを案内することはありません。連絡で案内されたURLが正規ドメイン(mixi.co.jp)と一致するかを必ず確認してください。
- 「口座が凍結されたので、凍結と同額を送金すれば全額返金する」と言われました。応じてよいですか。
-
この説明自体が、報告されている手口の一部です。送金してもさらに別の名目で追加の請求が続くケースが確認されているため、追加で送金する前にいったん立ち止まり、早めに専門家へご相談ください。
- すでに振り込んでしまいました。返ってくる可能性はありますか。
-
銀行振込による被害では、送金先の口座を手がかりに返金を目指せる可能性があります。ただし、結果が必ず保証されるわけではなく、時間の経過とともに回復は難しくなりがちです。手元の記録を残したうえで、早期にご相談いただくことをおすすめします。
ご相談の流れ・費用について・当事務所について
ARTでは、詐欺被害に関するご相談を初回無料でお受けしています。まずは公式LINEでお困りの状況をお知らせいただき、手元の記録を確認しながら、取り得る対応や費用の見通しをご案内する流れです。費用については着手前にご説明し、ご納得いただいたうえで進めますので、ご不明な点はお気軽におたずねください。
私たちは、被害に遭われた方が一人で抱え込まずに済むよう、丁寧な対応を心がけています。「これは詐欺なのだろうか」という段階でも大丈夫です。早い段階でのご相談が、守れるお金や情報につながります。
一人で判断に迷うときは、公式LINEからお問い合わせください。お電話でのご相談は +1 8888888 でも承っています。
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※本記事の記載内容は2026年7月の法令・情報に基づいたものであり、個別の事案に対する成果を保証するものではありません。詳しくは当事務所の免責事項をご確認ください。



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