
弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所は、SNS型投資詐欺の被害に遭われた方の救済を使命として、詐欺被害の撲滅に取り組んでおります。

弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所は、SNS型投資詐欺の被害に遭われた方の救済を使命として、詐欺被害の撲滅に取り組んでおります。
ART法律事務所は、詐欺被害に遭われた方の被害回復と、ご依頼者お一人おひとりの安心を取り戻すことに力を注いでいます。ネットショップを装う詐欺のご相談にも対応しております。
「KLMNO」というネットショップで商品を注文したものの、対応に不安を感じて検索された方が増えています。このサイトは、清掃・衛生用品で知られる株式会社ダスキンの会社情報を装って表示している点に特徴があり、代金を支払ったあとも別の名目で追加の送金を求められるおそれが指摘されています。
本記事ではKLMNOがダスキンを装うネットショップとして詐欺が疑われる理由・当事務所による独自調査の結果・返金を目指すうえでの見通しを、実名の弁護士監修のもとでまとめました。返金は決して容易ではありませんが、早い段階の初動で被害回復につながる可能性があります。

- KLMNOは会社概要に株式会社ダスキンの情報を装って表示しているが、ダスキンは公式に「一切関係がない」と注意喚起している
- 支払いは個人口座などへの銀行振込(前払い)が中心で、その後に追加送金や返金を装うLINE誘導が確認されている
- 運用元の特定と早期の口座凍結が返金の鍵となり、証拠の保全が重要になる
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「KLMNO」とはどのようなネットショップか

KLMNOは、生活雑貨・季節用品・スーツケースなどを幅広く扱う総合ネットショップの体裁を取っています。トップページには「送料無料」「即日発送」「最大60%OFF」といった表示が並び、一見すると一般的な通販サイトのように見えるつくりです。
しかし、KLMNOという名称で運営される正規のショップは、検索しても実在を確認できませんでした。会社概要には実在企業である株式会社ダスキンの情報が使われている一方で、後述するとおり正規のダスキンとは無関係であることが公式に示されています。つまりKLMNOは、実在企業の名称を無断で名乗り、信頼できる店に見せかけている疑いが強いサイトといえます。
季節に合わない在庫の混在や、極端な割引の常時表示は、短期間だけ集客して代金を集める偽ショップにみられる傾向です。まずは「実在する正規のショップなのか」を落ち着いて確かめることが大切になります。
「KLMNO」は株式会社ダスキンを装うサイトである
ここでは、装われている側である株式会社ダスキンについて事実を確認し、そのうえでKLMNOに詐欺が疑われる理由を整理します。
株式会社ダスキンは実在の正規企業(本件とは無関係)
株式会社ダスキンはモップやマットのレンタル、ミスタードーナツ事業などで広く知られる、大阪府吹田市に本社を置く実在の企業です。KLMNOの会社概要には、この正規ダスキンの社名や所在地と一致する情報が表示されています。
もっとも、株式会社ダスキン自身が公式サイトで、自社の商標を勝手に使ったECサイトの存在に注意を呼びかけています。同社は、そうしたサイトはダスキンや加盟店と誤認させるものであり、当社とは無関係だと明言しました。
参考:DUSKIN「弊社を装ったECサイトに関する注意のお願い」
したがって、KLMNOの会社概要にダスキンの情報があっても、正規のダスキンが運営しているわけではありません。ダスキンはむしろ名前を無断で使われた側であり、本件の詐欺とは関係のない被害者側の企業です。この記事でも、同社について評価を加えることはいたしません。
会社概要の照合で正規企業との相違がみられる
会社名や所在地が実在企業と一致していても、それだけで安全とは判断できません。代表者名・設立年月日・連絡先のメールアドレスなどをあわせて照合すると、正規企業の情報と食い違う点が見つかることがあります。KLMNOについても、こうした照合により正規ダスキンとの相違が確認されています。
実在企業の名称だけを掲げて信用させ、細部は別人・別組織の情報になっている——これは、なりすまし型のネットショップ詐欺で用いられやすい手口の一つといえるでしょう。
「KLMNO」に関する当事務所の独自調査
当事務所では、KLMNOについて公開情報とドメイン情報を確認しました。通販サイトのため金融商品取引業の登録は本来対象外ですが、その分、特定商取引法の表示とドメインの実態が判断材料になります。
特定商取引法に基づく表記の確認
信頼できる通販サイトであれば、特定商取引法により、事業者の正確な名称・所在地・連絡先・返品や返金の条件などの表示が求められます。KLMNOでは、これらの表示に実在企業の情報が流用されているとみられ、正確な運営主体や許認可(ライセンス)を公開情報から特定できませんでした。
- 運営者名・所在地:実在企業(ダスキン)の情報が使われている
- 許認可(ライセンス):確認できない
- 支払方法:銀行振込(前払い)に偏っている
ドメイン・登録情報(Whois)の調査
KLMNOに関連するドメインとして、2件の登録情報を確認しました。いずれも登録者情報が非公開で、レジストラとネームサーバーの構成、そして短期間での運用という共通点があります。
| 項目 | movepaper.shop | mindbell.shop |
|---|---|---|
| 作成日 | 2026年6月25日 | 2026年4月29日 |
| 更新日 | 2026年7月15日 | 2026年6月11日 |
| レジストラ | Spaceship(連絡先:アイスランド) | Spaceship(連絡先:アイスランド) |
| ネームサーバー | Cloudflare | Cloudflare |
| 登録者情報 | 非公開(プライバシー保護) | 非公開(プライバシー保護) |
| ドメインステータス | clientHold | clientHold |
KLMNOが掲載されていたアドレス(busyup.movepaper.shop)や、関連が指摘される別アドレス(ccdog.mindbell.shop)は、確認時点でいずれも表示できない状態でした。作成からまもない時期に運用され、短期間でアクセスできなくなるドメインは、追跡を避けながら使い捨てで運用される偽サイトにみられる傾向です。


返金を目指すうえで重要になるのは、この運用元と送金先を特定できるかどうかです。登録者情報が非公開でも、振込先口座をたどることで相手方の手がかりを得られる場合があります。
「KLMNO」で被害に遭った場合に残しておきたい証拠
返金交渉や口座凍結の手続きでは、KLMNOとのやり取りを裏づける記録が手がかりになります。次のような資料は、消去せずに保存しておいてください。
- 注文画面・注文確認メール・KLMNOのサイト画面のスクリーンショット
- 振込明細(振込先の口座名義・金融機関がわかるもの)
- 返金対応を名乗るLINEやメールのやり取り
- 相手から案内された口座番号や連絡先の控え
すでに振り込んでしまった、判断に迷う——そんなときは、公式LINEから状況をお聞かせください。
「KLMNO」で支払ったお金は返金を目指せるのか
結論として、返金が必ず実現するとは限りませんが、状況によっては被害回復を目指せる可能性があります。銀行振込による前払い型の被害では、次のような手段が検討対象になります。
- 口座凍結・被害回復分配金:振り込め詐欺救済法にもとづき、振込先口座を凍結し、残った資金の返還を求めていきます(振り込め詐欺救済法・e-Gov)。
- 弁護士会照会:弁護士が金融機関などに照会し、振込先口座の名義人や住所を調べることが可能です。
- 組戻し:送金直後で相手が引き出す前なら、銀行を通じて資金を取り戻せる場合があります。
いずれの方法も、時間の経過とともに資金が引き出され、回収が難しくなります。被害回復が必ず保証されるわけではありませんが、気づいた時点でできるだけ早く動くことが大切です。判断に迷うときは、お住まいの地域の消費生活センターに相談する方法もあります。
返金をうたう業者・回収詐欺へのご注意
被害に遭った方を狙ってお金を取り戻せると持ちかけ、先に費用を求めてくる——こうした二次被害の勧誘も確認されています。返金をうたう相手に費用を支払う前に、その内容が妥当かどうかを慎重に見きわめてください。
依頼先を検討する際は、弁護士本人に費用や方針を直接確かめることをおすすめします。日本弁護士連合会の弁護士検索から、資格のある弁護士かどうかを確認できます。
「KLMNO」に関するよくあるご質問
- 会社概要にダスキンと書いてあったのに、なぜ詐欺が疑われるのですか?
-
会社概要に実在企業の名称や所在地があっても、それだけでは正規の運営とはいえません。株式会社ダスキンは公式サイトで、自社の商標を勝手に使ったECサイトについて、ダスキンとは無関係だと明言しています。実在企業の情報を借りて信用させる手口は、なりすまし型のネットショップ詐欺で用いられやすいものです。
- 銀行振込で前払いしてしまいました。取り戻せる可能性はありますか?
-
可能性はゼロではありません。送金直後であれば銀行の組戻し、それ以降でも振り込め詐欺救済法にもとづく口座凍結や、弁護士会照会による相手方の特定などが検討できます。ただし時間が経つほど回収は難しくなるため、早めのご相談をおすすめします。
- 「返金するのでLINEを追加して」と案内されました。応じてよいですか?
-
返金を口実に別のLINEへ誘導し、手数料や保証金の名目で新たな送金を求める手口が報告されています。返金のために追加の支払いを求められた場合は、その場で応じず、やり取りを保存したうえで冷静にご判断ください。
- 会社概要に記載の株式会社ダスキンに連絡すれば、返金してもらえますか?
-
株式会社ダスキンは名前を無断で使われた被害者側であり、KLMNOの運営には関与していません。そのため同社に返金を求めることはできません。返金を目指す場合は、振込先の金融機関や弁護士など、資金の回収に向けた窓口へのご相談が必要になります。
ご相談の流れ・費用について・当事務所について
当事務所では、KLMNOのようなネットショップを装う詐欺のご相談を、初回無料でお受けしています。「これは詐欺なのか」という段階でも大丈夫です。まずは状況をうかがい、返金を目指せる余地があるか、どの手続きが向いているかを一緒に整理します。
費用についても、ご相談の時点で見通しをお伝えしています。金額や進め方を明確にしたうえで対応いたしますので、費用面が不安な方も安心してお問い合わせいただけます。
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※本記事の記載内容は2026年7月の法令・情報に基づいたものであり、個別の事案に対する成果を保証するものではありません。詳しくは当事務所の免責事項をご確認ください。



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